小諸にはもう3回訪れている。明治の初期の頃は商人なら小諸で学べというくらいに商業や宿場街として栄えたらしい。私が訪れるのは当然のことながら温泉があるからだ。それにこの辺の何とも言えない雰囲気が好きだ。黒い瓦屋根と白い壁は小諸だけの特徴ではないけれど、それがよく似合う町だと思う。
今回はオフ会を隣の東部町でやることになり、ひさびさに小諸を散策できた。そこで過去に行った場所のレポートも含め特集記事にすることにした。 |
丁子庵
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■小諸駅周辺
小諸駅はありがちな商店街とバス停のある側と、懐古園のある側とに分かれる。観光客は懐古園に行ってしまうのか商店街側は土日でも人通りはそれほどない。しかし、駅を降りて左の方へ入って行くと結構趣のある建物がいくつかあることに気がつく。そこが島崎藤村ゆかりのお店とが立ち並ぶ旧北国(ほくこく)街道で、散歩するだけで面白い。北国街道小諸宿の会というのがあって今回はその中の「丁子庵」という蕎麦屋に入った。ざるそばを頼むとざるではなく陶器に入ったそばが出てくる。美味しい。本当は「そば七」という土日しか営業していない蕎麦屋にも興味があったのだが行ったのが月曜日だった。
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■亀やてんぷら店
小諸駅前にある老舗の店。そばやうどんもあるが何といってもここの揚げまんじゅうが美味しい。
(1個80円) |
■べにや民芸店
懐古園駐車場手前にある。2階が喫茶店になっている。たまたま店先で湯のみを安売りしてたのでつい買ってしまった。 |
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■中棚荘(中棚温泉)
小諸というと懐古園が有名だが入ったことはない。しかし、泊まるのはいつも懐古園の裏の中棚荘。利用するとまたすぐ行きたくなる私のお気に入りの宿だ。ここには1年に一度は泊まることにしている。部屋に入ると妙に落ち着いてしまい、チェックインするといつも一眠りしてしまう。冬場のりんご風呂も素晴しいが、食事が郷土料理っぽくて食べやすい。朝食にりんごジュースとむぎとろ飯はなかなかいい。 |
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■へんくつ街道
中棚荘で小学生の時に作った学級新聞みたいな刷りものを見つけた。その名を「へんくつ街道」という。何やら観光案内のようなそうでないような...とにかくそこに出てくる施設を訪ねてみた。
●清水牧場
牧場なのでミルクスタンドとかあって手作りのパンとか食べられるのかと思ったら早とちり。観光牧場ではないのでそのようなものは全くない。そのまま帰ろうかなと思ったらチーズを試食させていただいた。すごく美味しいのと仕事の邪魔をしてしまったような気分になって購入。
●読書の森
茶房と書いてあったのでこれは美味しいコーヒーが飲めるだろう。しかし、地図を見ながらこんなところに本当にあるのだろうかと不安になるような場所にある。着くとやけに人なつこい犬に出迎えられる。平日だったこともあるのだろうが客は他にはいなかった。木でできた大きいメニューを開くとコーヒーの他にケーキもあったのでいっしょに頼んだ。中はほとんど主人の趣味で集めたと思われる本と手作りアクセサリーの販売もしている。私の小諸の歴史についての知識はここで仕入れた。 |
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読書の森
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■御牧の湯(布引温泉)
ここは小諸市内からはちょっと外れた北御牧村にある。道の駅「みまき」の敷地内だが、道路がまん中に通っているのであまり道の駅らしくない。昨年訪れた時は増築したのか新しい浴槽がオープンという感じだったが、泉質は古い方の露天風呂が濃いようだ。
- 営業時間:10:00〜23:00(第3木曜休)
- 料金:400円(2時間)
- 泉質:ナトリウム塩化物泉
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■高峰温泉(高峰温泉)
標高2000mの場所にあるので小諸市内ではあるが冬場はちょっと行きづらいかもしれない。シンプルなつくりの宿泊施設だがランプの湯は500円で利用できる。(受付11:00〜14:00)ほのかに硫黄臭のする湯はいかにも効きそうという感じで、湯船の上にはなるほどランプがあった。ここは温泉もすばらしいがバードウォッチングが思いのほか楽しい。湯上がりに休処でボーっと外を見ていたら次から次にいろんな野鳥が訪れる。双眼鏡が設置されているのは景色を観るだけのものではなかった。
●カルシウム・ナトリウム・マグネシウム炭酸水素塩泉 |
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■湯楽里館(みづほ温泉)
立ち寄り専用の温泉施設である。東部町にあるので小諸からはちょっと距離がある。しかし、東京〜関越〜上信越自動車道に乗っていつも小諸ICでは降りずに一つ先で降りここに立ち寄ることにしている。ここの魅力は何と言っても絶景だ。隣にOH!LA!HO
BEER CLUBという地ビールレストランがあるが温泉施設の休憩室でも飲める。朝10時頃着いて湯上がりに一杯飲んだ後、畳敷きの休憩スペースで宿のチェックインの時間まで寝れるのがいい。
●10:00〜21:00 500円 弱アルカリ性単純泉 |
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