■すぐ隣でも泉質は異なる
休暇村のメリットは場所的なことだけではありません。ここの温泉は内湯が乳白色の硫化水素泉、露天風呂は茶色っぽいナトリウム・マグネシウム炭酸水素塩泉なんです。それぞれは通路でつながっているので一度に二つの温泉を楽しむことができます。
また、休暇村をほんの少し上ったところに妙乃湯があります。実はここは私が最初に泊まろうとしてすでに満室だったところです。品が良さそうな建物の中の温泉は単純硫黄泉。
妙の湯を横目にさらに坂を上ると昔学校だった建物の中にある大釜温泉が見えて来ます。ここは酸性含ヒ素ナトリウム塩化物硫酸塩泉です。このように隣近所にも関わらず全く異なる泉質の湯を楽しめるのが乳頭温泉の大きな特徴と言えます。 |
■秘湯感いっぱいの蟹場温泉
点在する乳頭温泉の中でずっと山の奥まで登り詰めると現れるのが蟹場温泉です。名前の由来は、付近の沢に蟹が多く住むところから名付けられたそうです。内風呂は男女別の岩風呂、木風呂があり、かき卵のような湯の花が浮いています。これと反対側を出て少し歩いたところに露天風呂(唐子の湯)があります。こちらは混浴なので女性の入浴はちょっと遠慮がちですが入らないときっと後悔します。今回私が入った中では一番秘湯感を味わうことができました。
ちなみに蟹場温泉は「かにば」ではなく「がにば」と読みます。 |